広島電鉄市内線

現在、日本最大の規模を持つ広島の路面電車です。
全国で不要になった路面電車を集め、塗装も前のまま運行しており、動く電車の博物館と言われています。大阪市電2601形、神戸市電1150形等、広島に行けば往事とあまり変らない姿を見る事ができます。京都市電の1900形は事故で廃車になった1両をのぞき、全車が移籍しています。
また、鉄道線である宮島線と直通運転を行い、今ではほとんどが直通車となり、鉄道線の電車を全部路面型の電車に置き換えてしまいました。かっての鉄道線の車両は「ローカル線のアルバム」に掲載しています。
黒字経営を続け、最近では新車の投入も活発に行っており、今、各地で起こっている路面電車見直しの動きの先駆けになっています。
忘れてはならないのは、原子爆弾の投下により、灰燼と化した広島で、3日後には己斐~西天満町が運転を再開、爆心地でも一ヶ月後には運転を再開している事です。被爆した電車の内、650形の651、652が今でも現役で動いており、653、654は現役を引退しましたが保存、150形1両が動態で保存され、被爆の生き証人となっています。
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