鹿島臨海鉄道
茨城県の水戸から鹿島サッカースタジアムまで53.0㎞の大洗鹿島線と鹿島サッカースタジアムから奥野浜谷まで13㎞の鹿島臨港線を運用する第三セクターです。
1970年に鹿島臨海工業地帯への原料と製品の輸送を目的として、北鹿島(現鹿島サッカースタジアム)~奥野浜谷の貨物専用の鹿島臨港線が開業しました。1978年から成田空港への燃料輸送が開始され、その見返りとして旅客列車が運行された時期もありましたが、旅客は極端に少なく、パイプラインの完成で燃料輸送が無くなった1983年で旅客輸送は廃止され、貨物専用に戻っています。
大洗鹿島線は、元々国鉄鹿島線の延長計画があり、工事も進んでいましたが、1980年の国鉄再建法施行に伴い、第三セクター方式により、鹿島臨海鉄道が運営を引き継いだ路線です。1985年に水戸~北鹿島(現鹿島サッカースタジアム)が開業しました。旅客列車はすべて鹿島神宮まで直通しており、鹿島サッカースタジアム駅は鹿島サッカースタジアムでイベント(主にJリーグの試合)が行われる時のみ営業される臨時駅となっています。
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鹿島臨港線
KRD64形64-1
2004年日本車輛製の64t自社発注機。神奈川臨海鉄道DD60形、京葉臨海鉄道KD60形、名古屋臨海鉄道ND60形は同系機です。開業時に準備された国鉄DD13形に準じたKRD形を置き換え主力で運用されています。KRD形は5号機のみ予備機として残っています。
2021年11月17日撮影 神栖~鹿島サッカースタジアム


KRD64-2
2009年日本車輛製の64t自社発注機。KRD形4号機を置き換えました。塩化ビニル樹脂専用コンテナが多数積載されています。鹿島には大手化学メーカーの工場が多く、化学製品輸送が盛んです。鹿島サッカースタジアム駅でJR貨物に渡され、全国に運ばれて行きます。
2021年11月17日撮影 神栖~鹿島サッカースタジアム


大洗鹿島線
6000形6015+6017
6000形は、1985年の大洗鹿島線開業時から導入された日本車輛製(一部新潟鐵工所製)の自社発注車。鹿島臨海鉄道独特のスタイルです。1993年までに19両導入されました。老朽化が進み、8000形への置き換えが進められています。また、大洗鹿島線開業時は国鉄からキハ20を4両譲受け、運用されていましたが、1991年までに全車、茨木交通(現ひたちなか海浜鉄道)に譲渡されました。そのうち1両がひたちなか海浜鉄道で現存しています。
2020年1月11日撮影 大洗


6000形6005 JR東日本209系C422F
鹿島サッカースタジアム駅まではJR東日本の路線ですが、鹿島神宮まで全車乗り入れており、ここでJR鹿島線と接続しています。
2020年1月11日撮影 鹿島神宮


6000形6006
1985年日本車輛製。6000形は様々にラッピングされています。これは大洗が舞台となっている「ガールズ&パンツァー」のラッピング。
2020年1月11日撮影 大洋


6000形6017
1992年日本車輛製。6000形最終増備車の1両。オリジナルの塗装です。
2020年1月11日撮影 大洗


6000形6015
1990年日本車輛製。アクアワールド大洗(水族館)のラッピング。
2020年1月11日撮影 大洗


6000形6008+6016
6008は1987年日本車輛製。6016は1992年日本車輛製。鹿島神宮行きオリジナル塗装の2両編成。
2020年1月11日撮影 大洗


6000形6010+6018
6010は1989年日本車輛製。6018は1992年日本車輛製。6000形最終増備車の1両。
2020年1月11日撮影 大洗


6000形6005
1985年日本車輛製。水戸にある常磐大学のラッピングです。
2020年1月11日撮影 大洗


6000形6013
1990年日本車輛製。クリーニングチェーンのラッピング。
2020年1月11日撮影 大洗


6000形6014
1990年日本車輛製。オリジナル塗装。
2020年1月11日撮影 大洗


6000形6010+6018
元々国鉄線として計画されていたため、JR線の中を発車していきます。
2020年1月11日撮影 水戸

