717系-1 

 経年で老朽化した475系の部品を流用し車体を新製した近郊型電車で九州内だけでの使用が考慮されたため交流区間専用車です。片側2扉車ですが、デッキは無く一体化された客室部の中央よりに1,300mmの両開きドアが配されているので475系などとは一見して違いがわかります。仙台地区に配置された同系車について451系からの改造が0番代、453系からの改造が100番代に区分されていたので、475系から改造の717系は200番代になりました。仙台地区の717系や北陸地区で同様な構想で誕生した413系が3両編成(クモハ+モハ+クハ)だったのに対して九州地区の717系は電動車2両(クモハ+クモハ)を単位としていたのも他地区と大きく異なる点です。 なお、鹿児島地区に3編成、大分地区に6編成が配属されました。900番代は1編成のみで475系のクモハ475+モハ474からの改造。車体を種車から転用したため、3扉で中央扉が両開きとなるなど、外観が大きく異なる特異編成でした。 900番代車を除いて車内写真は撮っていないし、形式写真も鹿児島配属の2編成のみというお粗末な撮影結果ですので、気づいた特徴は下記だけです。

パンタグラフを装備するクモハ716形ですが、パンタグラフ下の屋根肩部分に通風口が設けられていた車となかった車が存在していました。(両車とも2003/7撮影)

通風口あり

クモハ716-204

通風口無し

クモハ716-202

運転室後部の窓上に設けられた行先表示窓は、塗りつぶされており使用されていなかったようです。

クモハ717-202

クモハ717-203

クモハ716-203

 

編成によって運転室上部の塗分けのパターンが異なっていました。

塗分けが短い

クモハ716-202

塗り分けがZタイプ

クモハ717-203





717系-2

475系

713系

  • 2024年7月25日up