大井川鐵道

1927年に大井川の電源開発を目的として開業。東海道本線の金谷から大井川を遡り、千頭までの本線と、さらに険しい渓谷を井川まで遡る井川線があります。 現在ではSL列車の運転と大井川の渓谷美が売りの観光路線となっています。 昔から鉄道ファンの間でも有名な路線ですが、なぜか東海道沿線のローカル私鉄は素通りしてしまい、2016年になっての訪問です。

大井川本線

金谷から千頭まで39.5kmを結んでいます。SL列車の運転で有名ですが、走っている電車も大手私鉄から譲渡された、懐かしい電車が走っています。 かっては廃止された北陸鉄道加南線から来た電車や小田急SSEが走っていました。現在は南海と近鉄から来た電車が主力で使われています。


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C10 8

2020年2月10日撮影 川根温泉笹間渡~抜里

21000系21001+21002

元南海高野線21000系ズームカー。かっては難波~高野山の急行に使用されていました。主力で使われています。

2016年5月5日撮影 金谷

21000系21001+21002

金谷駅は東海道線の横に1線のみです。かっては直通運転もありましたが、今は線路はつながっていません。

2016年5月5日撮影 金谷

21000系21002+21001

2016年5月5日撮影 新金谷~金谷

21000系21002+21001

2016年8月13日撮影 新金谷~金谷

新金谷構内

元京阪の3000形 元西武のE31形 元近鉄の16000形の姿が見えます。3000形は富山地鉄10030形にもなっています。すでに運用を外れ、留置状態。

2016年8月13日撮影 新金谷

E10形E102

1949年三菱重工製。大井川本線が電化された時に導入されました。
SL列車の補機、新金谷での入換えに使用されています。

2020年2月10日撮影 新金谷

E31形E32

1987年西武所沢工場製。2010年に西武より譲渡。しばらく使用されていませんでしたが、2017年に整備され、SL列車の補機、新金谷での入換えに使用されています。

2020年2月10日撮影 新金谷

モハ7305

元東急デハ7200形デハ7259→十和田観光電鉄モハ7305
十和田観光電鉄に移籍の際両運転台に改造されています。
2012年に十和田観光電鉄が廃止となり、譲受。2015年から運用されています。同系車に豊橋鉄道1800系があります。

2016年8月13日撮影 新金谷

モハ7204

元東急デハ7200形デハ7211→十和田観光電鉄モハ7204
同じく、両運転台に改造されています。

2016年8月13日撮影 新金谷

21000系21001+21002

大井川を渡ります。



2020年2月10日撮影 抜里~川根温泉笹間渡

16000系モハ16002+クハ16102

元近鉄16000系。吉野特急に使用されていた電車です。1997年に譲受。 近鉄から地方私鉄への譲渡車は、路線ごと移管された例を除くと非常に珍しく、大井川鐡道以外では高松琴平電鉄20形くらいではないでしょうか?

2016年8月13日撮影 下泉

モハ7204+モハ7305

この日は急行として運用されていました。大井川の清流に沿って走ります。

2016年8月13日撮影 下泉~田野口

21000系21003+21004

21000系は2本あります。茶畑の中を走ります。


2016年8月13日撮影 下泉~田野口

C11227

「きかんしゃトーマス」夏休みの子供たちに大人気です。

2016年8月13日撮影 下泉~田野口

E10形E101

「きかんしゃトーマス」の補機です。

2016年8月13日撮影 下泉~田野口

田野口駅

1931年開業当時の駅舎です。映画のロケに使われたりしています。

2016年8月13日撮影 田野口

16000系モハ16002+クハ16102


2016年8月13日撮影 田野口

21000系21003+21004

千頭まで最後に大井川を渡ります。

2020年2月10日撮影 崎平~千頭

21000系21001+21002

千頭駅構内。井川線の車両が見えています。

2020年2月10日撮影 千頭

千頭駅構内

トーマスランドになっています。夏休みの家族連れで賑わってました。

2016年8月13日撮影

井川線

千頭から大井川に沿って、南アルプスのふもと、井川までの観光路線です。
元々ダム工事用の路線で中部電力が保有しています。
1935年に大井川電力の専用鉄道として開通。当初は762mm軌間でした。
1936年に貨車を直通させるため、1067㎜に改軌。
1954年に中部電力の専用鉄道を大井川鉄道井川線として旅客営業開始。
1990年に井川ダムの完成に伴い、アプトいちしろ~接岨峡温泉を新線に移行。
碓氷峠なきあと、日本唯一のアプト区間です。
車両の規格は非常に小さく、森林鉄道の雰囲気です。訪問した時は、接阻峡温泉~井川が不通でしたが、2017年に再開しています。

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DD20形DD206

1982年より導入された日本車両製のディーゼル機関車。それまでのDD100形を置き換えました。
6両あります。プッシュプルで運行されており、千頭側に連結されています。

2020年2月10日撮影 千頭

クハ600形604

1990年にアプト区間の完成に伴い導入された日本車両製の制御客車。
急こう配のため、連結器が故障した場合を考慮し、機関車を常に下側に連結するため導入されました。

2016年8月13日撮影 千頭

スロニ200形201

1961年日本車両製の荷物合造車。
ステンレスの部分が荷物室です。

2016年8月13日撮影 千頭

スロフ300形302

1962年より導入された日本車両製の客車。
304までが日本車両製でバス窓です。

2016年8月13日撮影 千頭

スロフ300形312

305~は川根両国車両区で制作されており、1段下降窓になっています。

2016年8月13日撮影 川根両国

大井川の渓谷沿いに急カーブの連続です。

2016年8月13日撮影

ED90形901

1989年日立製作所製のアプト式機関車。 長島ダムの完成に伴い、線路が付け替えられ、出現したアプト区間用の電気機関車です。 他の井川線車両に比べると高さがかなり高いです。

2016年8月13日撮影 アプトいちしろ

アプトいちしろ駅。連結作業中です

2016年8月13日撮影 アプトいちしろ

アプト区間

線路の中央にラックレールがあります。


2020年2月10日撮影 アプトいちしろ~長島ダム

ED90形

アプト区間を行くED90。この角度で見ると高さの違いがよく分かります。

2016年8月13日撮影 アプトいちしろ~長島ダム

クハ602の運転台

DD20形用とED90形用の二種のマスコンがあります。


2020年2月10日撮影 長島ダム

ED20形205

長島ダム駅での列車交換。
ED90はこの列車に付け替えられ、下っていきます。

2016年8月13日撮影 長島ダム

長島ダムの湖上を渡ります。このあたりではかなり下に旧線跡が見え隠れしています。

2016年8月13日撮影 奥大井湖上

ED20形205

奥大井湖上駅に進入するDD205。

2020年2月10日撮影 奥大井湖上

DD20形206

接岨峡温泉駅。このときはここが終点でした。
この先、井川までは、2017年に再開されています。

2016年8月13日撮影 接岨峡温泉

クハ600形60

2016年8月13日撮影 接岨峡温泉

2016年8月13日撮影 接岨峡温泉

乗車券

  • 2017年5月7日up
  • 2020年2月20日写真追加