故宮

元朝(1271年～1368年）より、中華皇帝の王宮だった場所で、明朝（1368年～1644年）の永楽帝の時に改築され、清朝（1644年～1912年）に代わるときの李自成の乱で焼け、現在の建物はほとんどが清朝に建てられたものです。「紫禁城」とも呼ばれます。何度か行っていますが、行く毎にそのスケールの大きさに圧倒されます。特に2007年5月に行ったときは、抜けるような青空に恵まれ、とても印象的でした。

天安門　端門　太廟

中国の象徴、天安門は紫禁城の正門として清初の1651年に再建されたものです。正面には中国の国章と毛沢東の肖像が掲げられています。壕と城壁に囲まれた紫禁城の外側で、次の端門の先の午門から紫禁城内で、現在は故宮博物院になっています。天安門の東側には明、清代の帝室の位牌を祭る「太廟」が有ります。清代に改築されていますが、明代の様式を残す雄大な建造物です。

天安門

2007年4月29日撮影

端門から見た午門

2003年8月30日撮影

太廟

2007年6月17日撮影

外朝

天安門の内側、紫禁城の回りには幅52ｍの壕と城壁がが廻らされています。その中は外朝と内庭に分かれ、内庭は皇帝の生活の場であり、限られた人しか入れず、外朝は外朝三殿を中心に主に儀式の場でした。外朝の一番北側の内庭との境界、乾清門とそのすぐ西側の軍機処が清朝の政治の中心でした。

南西の堀と隅櫓。

2007年5月1日撮影

早朝の午門の前では衛兵の交代が行われていました。

2003年8月30日撮影

南東の堀と隅櫓。

2003年8月30日撮影

城門

合計四カ所有り、西南に西華門、南に午門、東南に東華門、北に神武門があります。午門が正門で南側の中心線上にあり、ここに入場券売り場もあります。

西華門

2007年6月17日撮影

午門

2003年8月30日撮影

東華門

2007年5月1日撮影

午門から大和門の間の金水橋。

2007年5月1日撮影

弘文閣と右翼門。大和殿前のこの広場で皇帝を拝跪しました。

2007年5月1日撮影

外朝三殿

主に儀式が行われた場所です。大和殿は紫禁城の中で、最も重要な建物で、儀式の中心でした。また中国最大の木造建築です。映画「ラストエンペラー」で溥儀が大勢の官吏から拝まれていた場所です。中和殿は儀式の時、皇帝が休憩する場所。保和殿は皇帝が着替える場所です。また、官吏登用試験の「科挙」の最後の試験、「殿試」もここで行なわれました。

大和殿