熊本市電
1970年代には廃止の動きもありましたが、積極経営で乗り切り、乗客も増加しています。車両的にも最新鋭の低床車から1951年製の古豪までバラエティーに富んでいますが、全車冷房化されており、全国共通ICカードにも対応しています。 路線延長の話もいくつかありますが、2021年時点でどれも実現していません。1975年以来、45年ぶりの撮影です。
写真をクリックすると全画面表示されます。再度クリックで戻ります。ブラウザによっては拡大されない場合があります。
1080型1081
「あんたがたどこさ肥後さ肥後どこさ熊本さ熊本どこさ洗馬さ」の洗馬橋。洗馬山の狸の像があります。
2024年5月10日撮影 洗馬橋


1060型1063
1951年広瀬車輌製の自社発注車。全国で広瀬車輌製唯一の生き残り。広瀬車輌は大阪、堺にあったメーカーで、大阪市電等に車両を供給していましたが、1952年に倒産。そのまま解散しており、末期の製品です。 車齢70年になりますが、冷房化、ICカードにも対応しています。この日はラッシュ時だけでなく、一日運用されていました。1975年にも冷房化前の姿を撮影しています。
2021年11月30日撮影 洗馬橋


2021年11月30日撮影 蔚山町


1080型1081
1953年新木南車輛製の自社発注車。新木南車輛は1949年に倒産した木南車輛が1951年に再興されたメーカーで、1954年に再度倒産しており、存続期間が短く、実質熊本市電への納入があるくらいです。またこの車両が最終納入となっています。 新木南車輛製の電車は、イベント用で長崎電気軌道601(元熊本市電170)があります。冷房化、ICカード対応しており、普通に運用されています。1975年にも冷房化前の姿を撮影しています。
2021年11月30日撮影 商業高校前


2021年11月30日撮影 通町筋


1080型1085 8500型8501 9200型9202
以前はここがメインの車庫でした。交通局はのこっていますが、車庫の主要部分は2002年に上熊本に移転し、留置線があるのみです。一番左の1085は1080型ですが、1955年東洋工機製です。
2021年11月30日撮影 交通局前


1090型
1090型は全て1957年東洋工機製の自社発注車。導入時はツーマンで190型ワンマン化で1090型。7両作られ、2021年現在全車現役です。
1090型1091
2021年11月29日撮影 二本木口


1090型1092
2024年5月10日撮影 交通局


1090型1094
マンション会社のラッピングですが、前後で別の車両に見えます。
2021年11月30日撮影 通町筋


2021年11月30日撮影 水前寺公園


1090型1096
2022年3月29日撮影 通町筋


1200型
1200型は全て1958年東洋工機製の自社発注車。導入時はツーマンで200型。ワンマン化で1200型。10両導入され、1985年に8500型に機器を供出し廃車された4両を除き、2021年現在現役です。
1200型1201
2021年11月29日撮影 熊本駅前


1200型1210
2021年11月30日撮影 花畑町


1350型
1350型は全て1960年東洋工機製の自社発注車。導入時はツーマンで350型。ワンマン化で1350型。6両導入され2021年現在全て現役です。
1350型1351
2021年11月30日撮影 杉塘


1350型1352
2021年11月29日撮影 熊本駅前


5000型5014AB
1957年川崎車輛製の元西鉄福岡市内線1001形1014AB。1978年譲受。西鉄1001形は4編成導入されましたが、2009年までに全車運用離脱。5014編成以外は廃車されましたが、5014編成のみ休車状態で残り、2017年に輸送力増強のため再整備され、現役復帰しました。平日ラッシュ時に運用されていましたが、2025年2月運用離脱。
2024年5月10日撮影 交通局前


2024年5月10日撮影 交通局前


8200型
8200型は1982年日本車輛製の自社発注車。22年ぶりの新車で、熊本市電近代化の先兵です。VVVFインバーター制御の当時としては最新鋭の装備です。インサイドフレームの台車を使用しています。
8200型8201
2022年3月29日撮影 西辛島町


2022年3月29日撮影 商業高校前


8200型8202
2022年3月29日撮影 上熊本


2022年3月29日撮影 熊本城・市役所前


8500型
1985年に1200型の機器を使用し、アルナ工機(現アルナ車両)製の車体を乗せた車体更新車。4両更新されました。
8500型8501
1200型1206の機器を使用。
2021年11月30日撮影 九品寺交差点


8800型101
1993年に導入されたレトロ調車両。番号は101になっていますが、形式は8800型で8803に相当します。
2022年3月29日撮影 熊本駅前


9200型9204
2022年3月29日撮影 洗馬橋


2022年3月29日撮影 通町筋(熊本城天守閣より)


0800型
2009年から導入されている新潟トランシス製の超低床車LRV。同系車に富山地鉄9000形(セントラム)、TLR0600型(元富山ライトレール ポートラム)、 万葉線MLRV1000形、岡山電気軌道9200形、えちぜん鉄道L形、3車体の福井鉄道F1000形、宇都宮ライトレールHU300形があります。
0800型0801
2021年11月30日撮影 南熊本


0800型0802
2022年3月29日撮影 熊本城・市役所前


0800型0803
2014年に熊本市電90周年を記念して導入された「COCORO」。
2021年11月30日撮影 熊本城・市役所前

