413系

経年で老朽化した471・473系の部品を流用して製造された近郊型電車。片側2扉車ですが、デッキは無く1,300mmの両開きドアが配されているので475系などとは一見して違いがわかります。
車体は新製されたものの荷物棚は網でなくパイプ仕様で、クロス席の肩部にある立ち席客用の把手が旧形だったことから種車から転用されたと思われます。

モハ412-5

クモハ413-3

車端妻部や外板に貼られた製造プレートも種車の製造時期である昭和40年(クハ412-6 昭40)といったものが取り付けられている車両も見かけました。

クハ412-6

運転室の運転台脇の小窓については、475系などと異なり客室窓と同様ユニットサッシでしたが、隅部がR状のサッシでした。(客席部は隅部が角形)

クモハ413-7

中間電動車のモハ412形ですが、パンタグラフ下の屋根肩部分に通風口が設けられています。

モハ412-3

また車内天井は、同じく集中式冷房装置を搭載するモハ474形がパンタグラフ部だけが低屋根で、トイレ方向の天井には長手向きにダクトが伸びていたのに対し、モハ412形は天井の全面が平滑になったのでどちら向きに撮影したか判別しにくく整理が大変でした。

全部でB01からB11の11編成があり、クモハ413+モハ412+クハ412という組成で運用されましたが、B04とB11の2編成のみはクハがサハ455形を改造したクハ455形700番代が使用されています。このクハ455の700番代については、B04とB11編成個別の画像を参照いただければと思いますが、オリジナルのクハ455形とは外観が異なります。

 ・運転席(助手席側)の乗務員扉と前部客用扉の間にある小窓がない。
 ・前部客用扉の戸袋に窓が無い
 ・側面ユニットサッシがオリジナルの9個に対し8個である。
 ・車体の左右で客席の窓配置・数が異なっている。
 ・屋根上のユニットクーラー(AU13装備)がオリジナル車の5基に対し6基(サハ455も6基)
  このため車両前頭部が窮屈な印象である
 ・側面に電光式行先表示器を設けた。
 ・475系ではクモハの運転室直後にあるハシゴが洗面所脇とされた。
   ※他の413系の編成ではハシゴが何処にあるのだろう?

475系では客室窓の開閉方向が不統一でしたが、413系では上段窓、下段窓とも開閉可能だったようです。

※413系は「えちごトキめき鉄道」「あいの風とやま鉄道」に一部が譲渡され2024/3現在でも現役のようです?




413系-2

475系

415系

419系