415系

直流用の113系800番代車を七尾線電化にあわせ交直両用に改造して投入されました。直流車時代に中間電動車への運転台取り付け工事が行われ3両編成での運転が可能になっていたので、これを転用した北陸の415系にはJR東日本やJR九州には見られなかったクモハ415形式が存在しています。北陸地区での運用については七尾線を主としつつ金沢以西まで直通する列車にも充当されました。個人的な感想ですが415系だけコイルバネ(他はエアサス)でしたので、乗り心地が極端に(特に七尾線で)悪かった思い出があります。

運転席周りの窓配置がクモハとクハで異なります。すなわちクモハ415の運転席には小窓がある一方(隅にR付きのユニットサッシ)、当初から運転台のあったクハ415には小窓がありません。

クモハ415-807

クハ415-804

475系や413系と違い運転室前頭部の行先表示が使用されていました。またクモハ415形の一部だけですが車体側面後方に行先表示窓があり(ない車もあり)、車内にも行先表示装置が取り付けられていました。ただ、車体側面の表示窓が車体色で塗装されていたので使用されなかった模様です。

・車体側面に表示窓はないが車内に機器はあった例

クモハ415-803

車内

・車内に機器はあるが車体側面の表示窓が塗りつぶされていた例

クモハ415-808

車内

モハ414形については交直流化工事にあわせてパンタグラフ部屋根の低屋根化も行われており、外見上も隣接するクモハと比べて屋根端部のカーブの違いが明らかです。ただ、車内の天井については普通屋根部の空調ダクト形状が475系などとは異なっています。

475系などはダクト形状が台形

モハ474-43

415系のダクト形状は矩形に近い

モハ414-811

モハ414形のパンタグラフ下屋根の肩部には低屋根化改造に合わせ、通風口が設けられました。(後日、他の通風口撤去時に合わせ塞がれたようです)

モハ414-805 通風口あり 2006/5

通風口無し 2006/7




415系-2

475系

413系

419系