長崎電気軌道

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1975年以来49年ぶりの撮影です。路線は当時のままで、電停の名称は何か所か変わっています。車輛は当時の車輛がまだかなり現役で残っており、また、最新の超低床車も導入されています。 また、1980年に新性能の新車、2000形が2両登場しましたが、他の車と全く機構が違うため、メンテナンスが困難で2014年に引退しています。従って、最新の超低床車以外はすべて旧性能車が活躍しています。
坂の多い観光都市、長崎で乗客も多く、盛業中です。

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2024年5月8日撮影 出島

201形 202形

1950年に奇数車は201形として日立製作所、偶数車は202形として日本車輛でそれぞれ5両づつ製造されました。台車等細部に違いがあります。このうち204が2015年電動貨車に改造、205が2014年廃車、 206が2014年廃車後ブラジル、サントス市に譲渡、2024年現在7両が活躍中です。

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正覚寺下電停は2018年に崇福寺電停に改称。単線で川の上にあり、到着した電車はすぐに発車します。

2024年5月8日撮影 崇福寺

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2024年5月8日撮影 岩屋橋

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1975年撮影時。CITY CLUSE TRAIN「あかり」に改装されビール電車、貸切専用となっています。

2024年5月8日撮影 浦上車庫

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2024年5月9日撮影 諏訪神社前

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1975年撮影時。浜口町電停は2018年に原爆資料館電停に改称。長崎路面電車資料館のあった長崎西洋館は2023年5月に閉館、解体中でした。

2024年5月8日撮影 原爆資料館

211形

201・202形の増備として1951年に日立製作所にて6両製造。201・202形の改良形で外観は同じですが細部に違いがあります。2024年現在、全車現役。

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2024年5月8日撮影 千歳町

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1975年撮影時。賑橋電停は2018年にめがね橋電停に改称。

2024年5月9日撮影 めがね橋

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1975年撮影時

2024年5月8日撮影 長崎駅前

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2024年5月8日撮影 赤迫

300形

211形の改良型で1953年に9両、1954年に1両、いずれも日立製作所で製造されました。外観は変わりませんが細部に違いがあります。2024年現在、全車現役。

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2024年5月8日撮影 赤迫

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2024年5月8日撮影 岩屋橋

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公会堂前電停は2018年に市民会館電停、2023年に新市役所の完成により市役所電停に改称。

2024年5月9日撮影 市役所

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2024年5月9日撮影 長崎駅前

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1975年撮影時

2024年5月9日撮影 市役所

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1975年撮影時。2017年に水戸岡鋭治氏のデザインによる特別車「みなと」に改造されていますが、一般の運用についています。

2024年5月8日撮影 昭和町通

360形

1961年に日本車輛で7両製造されました。型式の360形は昭和36年製から来ています。当初からZパンタを装備しています。

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2024年5月9日撮影 長崎駅前

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2024年5月8日撮影 岩屋橋

370形

1962年に日本車輛で7両製造されました。360形の増備の位置づけですが、台車等変更されています。型式の370形は昭和37年製から来ています。

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1975年撮影時

2024年5月8日撮影 原爆資料館

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2024年5月8日撮影 蛍茶屋

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2024年5月9日撮影 諏訪神社

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1975年撮影時

2024年5月9日撮影 めがね橋

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1975年撮影時

2024年5月9日撮影 西浜町

500形

1966年にナニワ工機(現アルナ車両)で6両製造。大阪市電1701形の機器を流用しています。501が2014年に廃車。2024年現在、5両在籍。全長が50cm長くなったため、側面の窓が1つ多くなり、 前面の窓も側面と高さを揃えたため、これまでの型式とはかなり印象が変わりました。また、台車は部品統一のため1986年に202形と同じ台車に交換されています。

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1975年撮影時

2024年5月9日撮影 諏訪神社

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2024年5月8日撮影 思案橋

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2024年5月8日撮影 大浦天主堂

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2024年5月8日撮影 出島

500形506のK-10型台車

202形、1200形と同じもの。

2024年5月8日撮影

1200・1200A形

1982年にアルナ工機(現アルナ車両)にて車体を新製し、手持ちの電装品と組み合わせた車体更新車。2003年から1201以外にリニューアル工事が施され、台車は西鉄北九州線600形の廃車製品FS-51に交換、 間接制御化され、型式も1200A形となりました。1201のみリニューアルされず、台車はK-10のままです。番号の表記はそのままなので一見同じに見えますが、1201のみ台車が違っています。1201と1204の写真を比較すると台車の違いがわかります。

1200形1201

右の写真で台車がK-10のままなのがわかります。

2024年5月9日撮影 市役所

台車がK-10のままなのがわかります。

2024年5月9日撮影 諏訪神社

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2024年5月8日撮影 新地中華街

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2024年5月9日撮影 西浜町

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右の写真で台車がFS-51になっているのがわかります。

2024年5月8日撮影 大浦天主堂

台車がFS-51になっているのがわかります。

2024年5月9日撮影 諏訪神社

1300形

1987年から5両がアルナ工機(現アルナ車両)で製造されました。やはり機器は流用されています。台車は西鉄北九州線300形の廃車発生品が使われています。

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1987年製。

2024年5月8日撮影 岩屋橋

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1988年製。

2024年5月8日撮影 五島町

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1989年製。

2024年5月8日撮影 観光通

1500・1500A形

1993年から西鉄北九州線600形の廃車発生機器を流用し、7両がアルナ工機(現アルナ車両)で製造されました。1507のみ2010年に間接制御化等のリニューアルが行われ、1500A形になっています。 台車を交換した1200形と違い、元々FS-51なので外観上の違いはありません。

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1993年製。

2024年5月9日撮影 市役所

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1995年製。

2024年5月8日撮影 浦上車庫

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1995年製。

2024年5月8日撮影 西浜町

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1997年製。2010年にリニューアル、1500Aに形式変更。

2024年5月9日撮影 諏訪神社

1700形

1999年に700形の廃車発生機器を流用し、2両がアルナ工機(現アルナ車両)で製造されました。700形は元都電2000形であり、台車は都電2000形のものです。都電2000形は1067㎜軌間の杉並線用として作られ、杉並線廃止後は都電の1372㎜に改造され、長崎に来るときに1435㎜に改造されています。台車は交換されておらず、1700形の台車は3種類の軌間に改造された珍しい経歴を持っています。

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2024年5月8日撮影 石橋

1800形

2000年から西鉄北九州線600形の廃車発生機器を流用し、3両がアルナ工機(現アルナ車両)で製造されました。正面窓に曲面ガラスを用いるなどデザインを一新しました。

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2024年5月8日撮影 大浦海岸通

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2024年5月8日撮影 長崎大学

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2024年5月8日撮影 浦上車庫

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2024年5月8日撮影 浦上車庫

3000形

2004年より導入されたアルナ車両製の超低床車リトルダンサータイプU。3車体2台車で中間車体はフローティング構造になっています。ブレーキは電動ばねブレーキです。3編成導入されています。タイプUは長崎の3編成のみの導入事例となっています。

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2004年製。

2024年5月9日撮影 長崎駅前

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2005年製。

2024年5月9日撮影 諏訪神社

2024年5月9日撮影 諏訪神社

5000形

2011年から導入されているアルナ車両製の超低床車リトルダンサータイプUa。タイプUとの違いはブレーキが空気ブレーキになったことです。そのため、中間車体の床下にコンプレッサーを装備しています。全国で最も導入事例の多いリトルダンサーで札幌市電A1200形「ポラリス」 富山地方鉄道T100「サントラム」 豊橋鉄道T1000「ほっトラム」 阪堺電車1001形 とさでん交通3000形「ハートラムⅡ」 筑豊電鉄5000形があります。

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2024年5月9日撮影 市役所

2024年5月9日撮影 長崎駅前

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2024年5月8日撮影 メディカルセンター

6000形

2022年から導入されているアルナ車両製の超低床車リトルダンサータイプN。ボギー車の構造で客室部を全低床化したタイプ。座席はすべてロングシート。単車ながら座席定員は3車体と同じだけ確保しているそうです。2024年現在で採用事例は長崎のみ。

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2022年製。

2024年5月8日撮影 原爆資料館

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2024年製。できたばかりの新車です。

2024年5月8日撮影 赤迫

  • 2024年5月20日up