蘇州城外の大運河に架かる古い橋です。橋と言っても対岸に渡ることが目的ではなく、大運河を行く船を引っ張るために造られました。 歴史は古く、唐代の819年に建造が始まったそうです。この橋を造る事にした王仲舒という役人が自分の宝帯を売って建築費の足しにしたことから「宝帯橋」とつけられそうです。 橋の長さは317mあります。現在の橋は清朝末期 1873年に修復されたものです。司馬遼太郎の「街道をゆく 中国・江南のみち」で紹介されており、行ってみました。
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中国江南地方はどこに行っても運河が多く、水郷の風景が広がっています。
宝帯橋付近の運河。
宝帯橋の入り口。文物保護単位ですが、観光地ではありません。
宝帯橋。アーチが53個連なっています。これだけアーチのある橋は中国でも珍しいそうです。
橋の入り口には2頭の獅子が向き合っています。
橋の上から蘇州市内。東呉塔が見えています。
中央部が少し高くなっています。そこから見た南側。渡り切ったところにある廟にいく地元の人の自転車が放置されていました。
中央部から見た北側。中央部以外はフラットです。
渡り切ったところにある廟。この廟のいわれはわかりませんが、入り口に宝帯橋の修理碑があります。
宝帯橋修理碑。これによると太平天国の乱により損壊し清末に修復。日中戦争の時に日本軍機の爆撃で損壊。1965年に修復、1982年に再度修復した、とあります。
廟の前からの宝帯橋。中央部が高くなっているのがわかります。
反対側の獅子は1頭でした。
大運河の中の棒から鷺が飛び立って行きました。